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ドイツのクリスマスのお菓子、シュトーレン。
12月に入ってすぐに作ったけれど、クリスマスまで持ちそうにないので増産した。ドライフルーツやナッツ、スパイスの味がミックスされておいしい。
いろいろ試してみたけれど、あの味は再現出来ない。

あの味とは・・・、13年前に初めて食べたシュトーレンの味。
当時、私はイタリア人とドイツ人のハーフのおばさんの家にホームステイしながら学校に通っていた。
そのおばさん、結構強烈で、いや、今ならそうでも無いかもしれないけれど、日本でずーっと生まれ育った私には結構刺激的だった。
女性学と社会学かなにかの教授だった。
一人暮らしと聞いていたが、いざ行ってみたら、めっちゃでっかい&めっちゃ若い黒人と半同棲状態。
ちなみに娘は私と同い年とその上にもう一人いる。
私と同い年の娘は、この親にして・・・って感じで、何かの社会運動に参加したらしく、学校から帰って来たらおばさんが"She is in JAIL."ってさらっと、「は!?ジェイルって、あのジェイル!?」
娘が牢屋に入っているのにいつも通り。全く動じない。むしろ誇らしげ。
そして、そのおばちゃんのお母さん、90歳くらいに見えたけどもう少し若かったのかも?ヨボヨボだったのに、ある日いきなり家にやって来て、「明日からヨーロッパに旅行にいってくる!」と。
そして数週間後、税金を逃れるためこっそり鞄にチーズやチョコレートを忍ばせて帰って来た。テロ前だったので緩かったのだ。

そんなユニークな一家と9月から翌年の1月まで一緒に暮らした。
10月ハロウィン、11月サンクスギビング、12月クリスマス!忙しい。イベント盛りだくさん&この時期ならではの食べ物もいっぱい。

ラッキーな事に一緒に住んでいいるのはイタリアとドイツとインドの文化持ち。美味しい料理とお菓子の国だ。
そして料理好きで食材にうるさい。
普通のスーパーでは絶対買い物をしない。
毎週日曜日にファーマーズマーケットに買い出しにいくのだ。その他はオーガニックスーパーに行く。だから、食はアメリカなのに豊かだった。
一緒に暮らした数ヶ月間、毎週、おばさんと、おばさんの彼氏と一緒にファーマーズマーケットに通っていた。

11月の終わりに「シュトーレン作るよ」と大量のレーズンを買って来た。
シュトーレン???初めて聞いた。

完成したパウダーシュガーまみれのブドウパンみたいなのを見てちょっとがっかりした。
ブドウパンのレーズンだけほじくってパンだけ食べていたくらいレーズンが大嫌いだったのだ。
まぁ、でもしかし、話の種にと食べてみた。ら、めちゃくちゃ、本当に、感動的に美味しかった。

ぎっしりレーズンは入っているけれど、私が嫌いなネチャネチャした質感が無くて味も美味しい。あっさりしたグレーンレーズンを使ったとの事。
美味しい、美味しいと食べていたら、おばさんがその後何度か焼いてくれて、クリスマスまでほぼ毎日食べた気がする。
おばさんのおかあさんはイタリア人なので、イタリアのクリスマスのお菓子、パネトーネとパンドーロも作ってくれた。私の2000年の12月はイタリアとドイツ祭りだった。

それ以来レーズンは克服して、今では私が毛嫌いしていた茶色いやつでも食べれる。

最近ではパン屋さんで売っているし、シュトーレンのレシピも検索したら沢山ある。それで、何度か買って食べてみたり作ってみたりするのだけれど、あの味にならない。
最初の衝撃も手伝ってすっごく美味しく感じたのだろうけれど、「もう一度あのシュトーレンを食べたい。」と毎年この時期に思う。

メールアドレスも分からず、名前も忘れてしまった、唯一、住所だけ分かるのだけれど、宛名無しで手紙を送るわけにもいかず、こうなったらもう一度あの強烈なおばさんを訪ねていくしかないなぁ。
いつか、私もおばさんも年を取りすぎる前に再会したい。
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